会長挨拶

コロナ禍等でなかなか学会活動が出来なかった時期を経て、2024年8月4日に行われました第21回日本動物リハビリテーション学会学術大会総会にて役員の改選が行われました。初代会長徳力幹彦先生、二代目会長小林孝之先生の後を受けて会長に就任しました柄本浩一(えのもとひろかず)です。

日本における人のリハビリテーションは、戦前の小児ポリオによる脳性まひに対して始まり、戦中・戦後の四肢切断、高度成長期の労働災害・交通事故、そして高齢化社会に伴う脳血管障害等に対応する形で、必要に迫られて発展した学問であるとなっています。患者や家族のADLを維持するために、すべての診療科で、すべての年齢層が関わっています。

小動物領域で行われるリハビリテーションは、人と同じように様々な疾患から起き得たことに対して、動物、飼主、家族のQOLを維持して、どのように日常生活を営めるかが大きな目標であり、目的となっています。小動物領域においてもリハビリテーション分野への注目はますます高まっています。動物の家族としての立場が確立された今、動物と家族に希望と健康を届けるためにも、日々進歩していかなくてはなりません。

日本動物リハビリテーション学会は、まだまだ発展途上の学会です。その中で、時代に即した獣医医療としてのリハビリテーションが確立できるように、そのためにリハビリテーションのできる獣医師や愛玩動物看護師の育成、理学療法士の協力と参加が出来る道を作り、チーム獣医療として発展していくことが出来るよう進んでいかないといけないと考えています。学術として広げていくためにも法人化を含めた変革と会員へのスキルアップの支援と情報提供をし続けていけるよう努力してまいります。

会員の皆さん方の今後ともご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

日本動物リハビリテーション学会

会長 柄本浩一

理事一覧

会長 柄本浩一(えのもと動物病院)(獣医師)
副会長 枝村一弥(日本大学)(獣医師)
副会長・総務理事兼任 宮田拓馬(日本獣医生命科学大学)(獣医師)
総務理事 長坂佳世(D&C Physical Therapy)(獣医師・CCRP)
理事 玉木春紫(すみれ犬猫クリニック)(獣医師・CCRP)
岸陽子(ONE自由が丘どうぶつ整形外科・リハビリセンター)(獣医師・CCRP)
山谷吉樹(日本大学)(獣医師)
佐野忠士(帯広畜産大学)(獣医師・CCRP)
信岡尚子(KURASOO)(愛玩動物看護師/理学療法士・CCRT)
村田裕史(京都中央動物病院)(獣医師)
中村陽子(PetCareHomeHUZUR)(愛玩動物看護師・CCRP)
吉川和幸(日本小動物医療センター)(愛玩動物看護師/理学療法士・CCRP)
監事 本田三緒子(ヤマザキ学園)(獣医師)
児玉綾香(奈良動物医療センター)(獣医師・理学療法士)
顧問 小林孝之(アニマルクリニックこばやし)(獣医師・CCRT)

事務局情報

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